最近では、企業においても
ビジネスチャットアプリの利用が増えてきました。
従業員エンゲージメントや社内コミュニケーションの重要性が知られるにつれ、
「なるべく安価、できれば無料で利用したい」から、
利用料がかかっても、利便性が高く効果があるものを使いたい
という方向性に変わってきている感じがしています。
社内コミュニケーションアプリ業界の再編
一時期、多くのコミュニケーションアプリやビジネスチャットがローンチされ、
世に送り出されましたが、最近では主役候補が絞られてきた印象があります。
今回は、そんな今後の社内コミュニケーションを担っていくであろう
アプリサービス5つを紹介します。
社内コミュニケーションアプリサービス5選
Slack
2019.6にニューヨーク証券取引所に上場を果たしたSlack、
直接上場が話題を呼びましたね。
2017年に日本法人(Slack Japan)を設立し、日本への本格参入をスタートしています。
2018年には日間でのアクティブユーザが50万人を超え、
日本でのシェアも一気に増やしています。
Business INSIDER記事
Slack CEOと日本代表に直撃 ー 世界2位の日本市場で2025年に500万ユーザー目指す
【料金】
月額1ユーザ 850円(税別)〜
※年契約の場合
【ポイント/所感】
IT企業もしくは ITリテラシーが比較的高いスタートアップ・ベンチャー企業は
Slackを利用している企業が多い印象です。
また、ChatworkやLINE WORKS を利用していて、
企業規模が大きくなると Slackに乗り換える企業も多い印象です。
botやスタンプなど自社カスタマイズが効くという点や、
UI・UXが良く、利便性が高い点が選ばれる理由だと思います。
膨大な数の外部サービスとの連携ができる点もGOODです。
Chatwork
2019.8にマザーズに新規上場承認されたChatwork、
約150億円をこえる大規模上場になりそうで話題となっています。
※上場は9月24日です。
2018.10には導入社数が20万社を超えています。
【料金】
月額1ユーザ 417円(税別)〜
※年契約の場合
【ポイント/所感】
テクノロジーに精通していない人でも使えるようにと配慮された設計のため、
IT企業以外の企業が多く利用している印象があります。
なんといっても利用コストがSlackよりも安価な点がポイントです。
その分スペックはSlackよりも劣る感じはありますが、
そこまでスペックを求めていない企業にとっては、
バランスの良いサービスだと思います。
上場後の開発費増加によるスペック向上に期待したいですね。
LINE WORKS
2017.2にサービス開始したLINE WORKS。
LINEがサービス提供しているわけではなく、
兄弟会社(親会社が同じ)のワークスモバイルジャパン株式会社が
LINEと事業提携契約を締結し、開発されたサービスです。
【料金】
月額1ユーザ 300円(税別)〜
※年契約の場合
【ポイント/所感】
LINEとUI・UXにはほぼ同じのため、使い慣れている点は安心です。
リリース当初はなかった無料プランを2018.11にスタートし、
導入社数を増やしてきています。
最安プランが300円〜と安価なため、
少数スタートアップ、NPO、ボランティア団体が導入している印象があります。
wow talk
2014.3にローンチしたWowTalk。
後発組ながら、これまで3,000社以上の導入社数と
着実に利用者数を増やしてきています。
【料金】(税別)
月額1ユーザ 300円(税別)〜
【ポイント/所感】
最小利用が30ユーザからのため、スタートアップ等には向いておらず、
上記3つのサービスとは、ターゲット設定が異なる印象です。
中国語に対応している点はGOOD。
一定規模以上で安価に利用したい企業向けのビジネスチャットアプリです。
Catter ※salesforce内チャット機能
世界No.1 CRMであるsalesforce内のチャット機能であるCatter(チャター)。
※CRM:Customer Relationship Management(顧客管理システム)
以前はChatte Freeeプランというのがあり、無料で利用できていましたが、
現在はなくなった模様。(2019.9)
【料金】
月額1ユーザ 3,000円(税別)〜
※salesforceライセンス費用
salesforceは頻繁にライセンス体系変更があるため、
最新は公式サイトをご確認ください。
【ポイント/所感】
社内コミュニケーション・ビジネスチャットツール検討の際に
「Chatterって聞くけどどうなの?」と相談を受けることが多いので、
今回こちらの5選にあえて入れました。
他4つと異なるのは、salesforceの中でのチャット機能のため、
社内コミュニケーションツールとして考えるよりも、
CRMの一部として考える方が妥当かと思いますし、
きちんと社内コミュニケーションを考えていくのであれば、
Chatterではないほうが適正だと思っています。
どうだったでしょうか。
社内コミュニケーションの重要性は改めてここでは詳細記載しませんが、
人材が枯渇してくる時代において、
社内コミュニケーションを円滑に行うことは、
風土・文化を形成し、コーポレートアイデンティティへつながっていきます。
情報共有をシームレスにスピード感高くできる環境は企業の強さに直結します。
今回紹介したサービス(Slack・Chatwork・LINE WORKS)には
フリープランがあるため、コーポレート部門だけで試験導入してみるなど、
自社に合ったものを選定いただき、
社内コミュニケーション活性化を図っていってください!